学習用の書籍などで、文章や簡単な図だけでは中々イメージがわかずにわかりにくいことがあります。 私達は、3DCG技術を用いた「ワクワクする疑似体験」を提供し、 楽しみながら学習効果を高める助けとなります。

タブレットやスマートフォンで時代を超える
『タイムトリップビュー』

ジャンル: タブレットPC対応アプリ/設置型VR機器
プロジェクトオーナー:株式会社フジテレビジョン
場所: 江戸東京博物館、フジテレビ本社 球体展望室「はちたま」
2012年6月公開
『タイムトリップビュー』

「タイムトリップビュー」は、フジテレビクリエイティブ事業局CG 事業部が, スマートフォン/タブレットPC用コンテンツとして開発中の新しいサービス. 撮りたい場所に端末をかざし、実際に映った風景を, 昔の町並みへと切り替えることができるインタラクティブコンテンツです.
スプリュームでは、企画のスタート時から全面的に参加し, 江戸東京博物館のタブレットPCを用いて体験可能な日本橋バージョン「タイムトリップビュー」と, フジテレビ球体展望室で体験可能なお台場バージョン「タイムトリップショット」のプログラム開発ならびに 「タイムトリップショット」向けに専用筐体の提供を行ないました.
2012年5月26日に開始となったデモンストレーション公開を皮切りに, 歴史資料としての利用のほか、観光案内と連携したコンテンツへの展開など, 今後多様なサービス企画が予定されています.

明治時代の日本橋

●タイムトリップビュー

タブレットPCを街角で風景に向けて,写真や動画を撮るようにかざして使用します. 画面上に表示された時代『現代』『江戸』『明治』のボタンをタップすると 目の前の風景と同じ場所を細密に再現した昔の様子(CG)が画面に映し出されます.
CGの中には動画イベントが織り込まれており,当時の乗り物や職業が動画で再現されるなど, 歴史めぐりの探究心を満たします.

(2012年5月26日から同7月16日までのデモンストレーション公開は, 江戸東京博物館5F日本橋復元模型前にて実施されました.)
『タイムトリップショット』

●タイムトリップショット

現代と過去の景色を比較できるモニター付きの望遠鏡. 望遠鏡のカメラを通じて見える現代のお台場や東京湾を, タッチパネル操作にて幕末風景(CG)に切り替えて視聴できます. 実際の風景だけでなくCGでもズームが可能で、幕末風景を25階の高さから疑似体験することができます。

(2012年5月26日から2019年までフジテレビ球体展望室に設置されました.)
現代のお台場 幕末、開国前夜のお台場

【Client's Voice】

株式会社フジテレビジョン
総合メディア開発コンテンツ事業局
コンテンツ開発センターCG事業部
部長 大村 卓 様
総合メディア開発コンテンツ事業局コンテンツ開発センターCG事業部では, 番組やイベントのCG制作のノウハウ,デジタルコンテンツ制作のノウハウを活かした新規事業として 『タイムトリップビュー』プロジェクトを始動しました. 過去の情景をVR(仮想現実)やAR(拡張現実)で表現するというものは他にも事例がありますが, 実際に東映の撮影所で時代劇の役者さんやスタッフの方を使って, タブレットPCで「まるでその場に居合わせるかのように活き活きと当時の情景を再現」するものは これまでありませんでした。

たとえば,iPadのカメラをかざして,桜田門に立って,桜田門周辺を見回す.
現代の景色が見えているのですが,画面に触れると途端に目の前で桜田門外の変が始まる! 大老、井伊直弼に一発の銃弾が撃たれる. まさにその瞬間,反対側を見回してみると雨合羽を着た護衛の供侍たちはどうしているのか? なぜ、迅速に応戦できなかったのか?
その場にいって、何が起きたのか、はっきりと見届けてみたいとは思いませんか?

こうしたチャレンジングなプロジェクトを共同で開発してくれるパートナーとして スプリュームに声をかけました. スプリュームのスタッフは日本での黎明期からCGに関わっており, プロジェクトのエッセンスをすぐに理解してくれました。

タブレットPCで動く「タイムトリップビュー」と 据置型のテレビ望遠鏡タイプ「タイムトリップショット」とあわせて, 今後、大きく事業展開していきたいと考えています.


プロトタイプから量産化までスプリュームの実現力に期待しています

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